この記事ではASOの成長余地の把握と実施施策の策定方法を解説します。
下記の3つの順にご説明します。
- 施策成長余地を把握する
- 次に狙うキーワードを把握する
- ASO Insightでどのように成長性を把握・施策を策定するか
1.施策成長余地を把握する
Step4 施策の振り返りを行おう を元に前回実施したASO施策を振り返ります。ASOは一度対策をしたら終わりではなく、継続してブラッシュアップし続けることが重要です。
そのため、振り返りの数値を元にどのキーワードに成長の余地があるか、他のキーワードでもっとDL数に貢献できるはないかを判断し把握することが、次回の施策策定の第一歩です。
2.次に狙うキーワードを把握する
施策の振り返りの数値をみると、多くの気づきがあります。
- 検索ボリュームの多いキーワードを対策したが、検索順位の上昇がみられなかった。
- 検索順位で上位を獲得することができたが、想定発生DL数をみるとDL数にはあまり貢献していなそうだ。
上記のようにあまり効果のみられなかったキーワードは入れ替えの対象として、検索ボリュームや30日換算全体DL数、現在の検索順位などを総合的に評価して次に狙うキーワードを決めます。
アプリストアでアプリを探す多くの人々は、様々なキーワードでアプリを検索しダウンロードします。そのため、自社アプリに関連のあるキーワードだけではなく、関連キーワードと合わせて使用される複合語の対策などより多くのキーワードを対策することも重要です。
3.ASO Insightでどのように成長性を把握・施策を策定するか
ASOの効果の改善施策の策定には、ASO Insightの「Keyword Priority」「ASO Impact」「Keyword Search」を活用します。
- 「Keyword Priority」
- Step4にてキーワードの検索順位の振り返りを行ったのち、検索順位の変動がない・順位が低下した等の効果の薄いキーワードに関しては、設定変更が必要です。
- Keyword Priorityに表示されているキーワードを設定推奨箇所に積極的に設定する事で効果的なキーワード設定を行うことができます。
- 再度施策を実施する際には、その時点で優先度が高いキーワードをまた設定します。
- 「ASO Impact」
- 注力して対策したキーワードがDL数にどの程度貢献しているかを調査します。順位が比較的低くてもDLの獲得には大きく貢献しているキーワードも存在します。それらを加味して注力して設定するキーワードの選定を行います。
- また、キーワード変更後に注力して設定したキーワードから新たに発生しているDL数を調査しASO施策の効果を試算する事にも活用できます。
- 「Keyword Search」
- キーワードの中には、トレンド・シーズナリティーにより1年の中でも検索量が変化します。
- Keyword Searchによりキーワード毎の検索量の変化を考慮し注力して設定するキーワードを選定します。
- また、オーガニックDL数の減少の要因分析に主要なキーワードの検索量の低下などが存在する場合、それらをKeyword Searchから調べる事ができます。